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ショアジギングとは?
ここ数年よく聞かれるようになった「ショアジギング」。今ではロッドやリールを始め、様々なショアジギング専用のタックルが販売されています。釣りは奥が深く難しいイメージがありますが、このショアジギングは「釣り初心者の方でも簡単で低予算で始められる事」がここまで人気になった一つの要因かもしれません。
ショアジギングの特徴
- 仕掛けが簡単で敷居が低く、釣り初心者でも始めやすい
- エサを使わない為、準備や汚れが少ない
- 陸から大物が狙える
- 年中釣りが楽しめる
ショアジギングって何が釣れるの?
出典:釣りキチ隆の視点
ショアジギングでは一体どんな魚が釣れるのか?実は想像以上にたくさんの種類の魚を釣ることが出来ます。どれも食べて美味しい魚ばかりですし、それぞれに独特の「駆け引き」を楽しめる魚となっています。
青物全般・・・ヒラマサ、ブリ、カンパチなど
砂物・・・ヒラメ、マゴチなど
牙物・・・サゴシ、太刀魚など
根魚、ロックフィッシュ・・・メバル、アイナメ、キジハタ、カサゴ、ガシラなど
ショアジギングに必要な道具
ショアジギングを始めるにあたって最低限必要なものは下記の5つだけです。これさえ揃っていれば今すぐにでもショアジギングを楽しむことができます。釣具店が近くにある方は初心者の方でも扱いやすい組み合わせを店員さんに選んでもらうと確実ですが、一通りご紹介します。
ロッド(釣り竿)
まずはロッド(釣り竿)です。ショアジギングにはたくさんの種類のロッドがありますので、今回は初心者の方が扱いやすいスタンダードなモノをご紹介します。
- 長さ9ft前後
- ジグウェイト80gまで
- 固さMH(ミディアムヘビー)くらい
のロッドがオススメです。少し固めでちょっと重いルアーでも投げれるって感じのロッドになりますので、大物がかかっても十分戦えます。
リール
リールはロッドの性能に合わせたモノを選ぶようにしましょう。大きさが番数で表されていますので、
- ダイワ製のリール3000~4000番台
- シマノ製のリール4000~5000番台
くらいを目安にして頂くとよいです。ショアジギングではPEラインという釣り糸を巻きますが、そのPEラインが200m~300m位巻ける糸巻量があるリールを選ぶと良いでしょう。
PEライン(釣り糸)
出典:Amazon
ショアジギングでメインに使われるラインで「引っ張りの強度」に非常に優れています。0.8~2号くらいで200m(遠投した時の距離×2)くらいは巻いておきましょう。
リーダー(釣り糸)
出典:Amazon
PEラインは「引っ張り」には強いですが「スレ」には弱いので、それを補うためにこの「ショックリーダー」をPEラインの先に連結させます。10~30ポンドのショックリーダーを1~2mくらい付ければ十分だと思います。
メタルジグ
ショアジギングではメタルジグと呼ばれる鉛のルアーを使います。これをショックリーダーの先に連結すれば仕掛けの完成です。各メーカーから様々なジグが販売されていますので、ロッドの耐久力の範囲内のジグを購入し使いましょう。
ショアジギングで釣る場所
堤防、防波堤
足場が良く、初心者の方でも一番釣りやすい釣り場です。ショアジギングはメタルジグを遠投しなければいけない為、足を踏ん張る安定した足場が必須です。潮通しが良く外海を狙いやすくなっている所も多いので大物を狙うチャンスが十分にあります。
砂浜(サーフ)
砂浜もショアジギングにとってかなり楽しめるフィールドです。遠浅ではなくしっかり深くなっている砂浜を選びましょう。青物の回遊はもちろん、ヒラメやマゴチなどの砂物も大いに期待できます。
地礒
大物に高い確率で遭遇でき、何と言っても釣りのロケーションが最高なのが地礒です。しかしポイントにたどり着くまでの道のりがかなり険しかったり、実際釣るポイントもしっかり足場を確保しなければ落下や大けがの原因になってしまうので、しっかり安全対策をした上で行ってください。
ショアジギングで釣れる時間帯
ショアジギングは24時間釣れる釣りではありますが、その中でも「釣れる確率が高い時間帯」が存在します。その時間をしっかり狙っていった方が釣果に繋がりやすいでしょう。青物などは回遊魚なので、釣るためにはそもそも回遊していることが大前提となりますが、特に活性があがる時間帯が下記の2つになります。
朝マズメ
釣りでは一番のゴールデンタイムとされる「朝マズメ」。夜明けから日の出までの1時間くらいを差します。この時間はプランクトンが非常に活性化するので、それに伴って魚たちも積極的に捕食を行います。プランクトン<小魚<青物(フィッシュイーター)という具合に大型の青物も釣れる確率が上がります。
夕マズメ
朝マズメに続いて大きな釣果が期待できるのが「夕マズメ」。夕マズメ時も朝マズメと同じくプランクトンが活性化するので、魚たちは補食モードに入ります。釣りに行くのであればどちらかの時間帯を狙えると非常に効果的ですね。
満潮、干潮前後
海には潮の満ち引きがあります。海水が上昇や下降をする際、潮が動くので魚たちも活発的になります。満潮、干潮時は潮どまりになるので、その2時間後くらいを狙うのが一番効果的です。最近ではアプリや検索で潮の時間がわかるので調べてから釣りに行くのがよいでしょう。
キャストの仕方
ショアジギングはジグの遠投が必須条件です。慣れればそんなに難しい技術ではないので練習してしっかり遠投できるようになりましょう。
垂らしたメタルジグを振り子の要領で揺らし、そのメタルジグと振り子の重みをロッドに乗せて、ロッドのしなりを利用して一気に振り抜きます。この時グリップエンドを握っている手を手前に引き付けるようにするとロッドを振るスピードがより上がります。力ではなくロッドのしなりや反発をうまく利用することで体力をあまり消耗せず、投げ続けることが出来ます。
キャスト時に狙うポイント
メタルジグをやみくもに投げても釣る事はなかなか難しいです。魚がいる場所をキッチリ把握して釣れる確率をしっかりと上げていきましょう。
ナブラ
出典:suttaroublog
小魚の群れが青物などのフィッシュイーターに追われている状態で、水面がバシャバシャと慌ただしくなる現象です。ナブラが発生している時は迷わずそこを目掛けてキャストしましょう。
鳥山
海面上空で鳥の群れが出来ている所は、真下の海に魚の大群が潜んでいることが多いです。鳥たちが海面に急降下して魚をとっていたらまさにチャンスなので、鳥山を見かけたらそこは積極的に狙っていくとよいでしょう。
潮目
出典:suttaroublog
速さや角度、温度の違う海流同士がぶつかると海面に「潮目」ができます。(潮目は海中では壁の様になっています)この場所はプランクトンが溜まりやすかったり、水温の極端な変化を嫌う小魚を阻む壁の役割をしています。その為小魚を狙うフィッシュイーター(青物など)の絶好の狩場となっていることがおおいです。
メタルジグを投げ込む際は潮目の向こう側に着水させ、潮目を横断してくるように引いてくる、もしくは潮目の中を通してくる引き方が良いと思います。
ショアジギングでの釣り方
ショアジギングは仕掛けこそ簡単ですが、釣り方には少し慣れが必要なものもあります。代表的な釣り方をいくつかご紹介しますので参考になさってください。
リトリーブ(ただ巻き)
こちらが一番簡単な釣り方で、メタルジグをキャストした後ただただ巻き取っていくだけの釣り方です。メタルジグがフォール(水中を落下していく)している時に喰ってくることもありますので、巻いてしばらく止める・・・巻いてしばらく止めるを繰り返していくのも効果的です。
ワンピッチジャーク
ショアジギングでは代表的な釣り方がこのワンピッチジャークです。やり方はロッドを一回振り上げる時にリールを一回転させてラインを巻き取ります。この一連の流れを5~6回繰り返してメタルジグをフォールさせたりすると「弱った逃げる小魚」を演出でき、喰わせのタイミングを増やせるのでオススメです。
ジャカジャカ巻き
ワンピッチジャークの高速バージョンです。それだけメタルジグが泳ぐ早さが早くなるのでワンピッチジャークと使い分けて反応を見て行くと良いと思います。
フリーフォール
ボトム付近に魚が潜んでいることも多いので、キャストした後、一旦メタルジグをボトムまで落とします。そこからワンピッチジャークなどでメタルジグを上げて行ってまたボトムまでフォールさせる。これを繰り返すことで表層からボトムまで広範囲に攻めることができるので、それだけ釣果に結び付きやすくなります。
まとめ
何と言っても大物が釣れる魅力のショアジギング。初心者の方でも簡単に始められてタックルも低価格で揃えられるので、気になっている方はぜひ始めてみることをオススメします。ショアジギングのロングキャストはそれだけでもいいストレス解消にもなります。遠くまで飛ばし、大きな魚を釣って、ショアジギングライフを満喫してみてください。